2026.06.21
犬猫情報局横浜市では、災害時に自宅では避難が難しいなどの場合、自分の愛犬愛猫やげっ歯類と一緒に避難できるように、
各防災拠点に、「ペット飼育所開設キット」というものが配布されています。
ただ当団体は犬猫のみなので、犬猫という表記をさせていただきます。
またこのキットの活用方法や意義の前にぜひ皆さんに知ってもらいたい事があります。
以下を順番に読むか、気になる記事をクリックして先読みも可能です。
1.そもそも防災拠点って何のためにあるの?
2.愛犬愛猫を家族に迎えている人たちが平時から準備すべきこと
3.自助、共助の先に「公助」がある
4.ペット飼育所開設キットについて
1.そもそも防災拠点って何のためにあるの?
大多数の方が思っているのは、
被災した→良く分からないけど防災拠点に行けば何かしら助けてくれる
=違います。
まずは家が倒壊、倒壊の恐れがある=自宅では避難が難しい
方が第一の受け入れ対象です。
とは言え、被災当初は私含め皆さんの中でパニックになって防災拠点に行く方もいるかと思います。
行くなとはいいませんが、足元にガラスや様々な危険物が散乱している道中、例えば大型犬を家族に迎えている方が
キャリーバッグなどに入れて果たして「飼い主」本人と共に安全に移動可能でしょうか?
そもそも
・キャリーバッグに入らない
・キャリーバッグに入ったけど重すぎて移動できない…
・そもそも移動可能なケージなんて持っていない…
などの問題が出てきます。
猫も同様にいざとなった時にキャリーに入るどころか、猫本人がパニックを起こしてどっかに行ってしまう、
などの問題もあります。ならばどうする?
2.愛犬愛猫を家族に迎えている人たちが平時から準備すべきこと
・自宅の耐震性の確認
1981年6月1日以降の建築確認申請から適用されたのが「新耐震」です。「震度5程度で大きな損傷を受けない」という
旧耐震に対し、新耐震は「震度6強程度の大地震で倒壊しない」レベルを求めるなど、基準が大きく強化されています。
・家具の固定
・愛犬愛猫のご飯や水ペットシーツなど
お水に関してはこちらを参考に、市販のお水ではなく、水道水を空のペットボトルに入れて冷凍するなど
ご飯は良く言われているローリングストック
愛犬愛猫のご飯は二の次になる現実を受け止める
・普段からキャリーや運搬可能なケージに入るくせをつける
3.自助、共助の先に「公助」がある
・自分の住まいから防災拠点までの道のりで、建物の倒壊の恐れがある場所、ガラスが散乱しそうな場所などを想定しつつ、かつ自分の家族である犬猫をどう連れて行くのがいいのか、もしくは自宅が倒壊までしていない場合は自宅にて避難するなど様々な状況を想定しましょう。
・普段からご近所さんとのお付き合いや、犬猫を飼っている事を知ってもらいましょう。
ワンちゃんは普段の散歩からワンちゃん仲間は作りやすいですが、猫を家族に迎えている方は中々
「猫を飼っている家」と認識されにくいです。
・普段から犬猫が苦手な方への配慮を。
ついつい忘れがちなのが、犬猫がいるのが当たり前では無いのです。
中には犬猫の糞尿被害に苦しんでいる方もたくさんいます。
そんな方たちと発災時に同じ空間で避難をと思っても、揉め事が起きたり犬猫は受け入れないなどの問題が生じます。
こんな状況を作らないためにも、普段から犬猫を飼っていない方たちにこそ配慮をすべきだと考えております。
4.ペット飼育所開設キットについて
・あくまでも「愛犬愛猫」の避難所を開設するためのものであり、キットを開けばテントが出てきたり、
犬猫のご飯やペットシーツが出てくるという魔法のキットではありません。
当然発災時は、地域防災拠点の責任者や役場の人も
・まずは自身や家庭の安全確保
が優先されます。
それを確認の上防災拠点に出向くのであって、必ずしも
・避難所に行ったら既に防災拠点の責任者や担当者が既に準備をしてくれている訳ではないです。
ならば実際にはどうなるのか…
1.愛犬愛猫を連れて避難所に到着した方たちが協力して開設キットを使用してペット避難所を開設します。
2.その後、同様に愛犬愛猫を連れてきてた方たちを含めて、それぞれの役割を決めます。
└糞尿廃棄場所
└糞尿廃棄担当者
└ワンちゃん散歩担当者
等々…
あくまでもこうしなければいけないというルールは存在せず、発災状況、個々の避難所の状況などと鑑みて
ルールを決める必要性も出てきます。
ここまで読むと、「え?開設を自分たちでやってルール決めもやる必要があるの?」と思う方もいらっしゃるでしょうが
あくまでも発災時は平時ではありません。
役場に勤めている方、獣医師など、各人が全員安全を確保できる訳では無いのと、
ようやく愛犬愛猫との避難が可能になってきたと考えると、何ら不思議ではなく、逆に当然愛犬愛猫と一緒に
避難できるのであれば、動いて然るべきことだというのを皆さんも考えていただければと思います。